皆様お変わりございませんでしょうか?
さて今年も残り2ヶ月あまりとなってきましたが、今年の3歳クラシックでは、牡馬・牝馬路線ともに新しいスーパースターといえる三冠馬が日高生産から誕生し、日高地方も活気が出てきているように感じております。
当クラブも10/26時点での2020年の所属馬の勝率(.171)は昨年から大きく前進できており、日高生産馬の元気印としてこれからも日々精進して参ります!
秋の競馬もますます盛り上がってきている一方、牧場では来年に向けての準備がスタートしており、現在超多忙を極めているのは育成を手掛ける人々と言っても過言ではないでしょう。
来年のデビューを目指し現1歳馬のブレーキング(馴致)が行われ、競走馬となるべく日々の訓練が行われています。
さて、このブレーキング(日本語では馴致と呼ばれていますが)の由来はご存知でしょうか?
実はこのブレーキングとは英語で書くとBrake・・・ではなくBreakと書きます。その意味は壊したり、破ったり、折ったりと、とにかくバラバラにしてしまうようなイメージがあります。ではなぜ1歳馬の馴致(ハミ付け、鞍付け、騎乗訓練など)に少しきつい印象の言葉を使うのでしょうか。
由来については諸説あるのですが、私が一番しっくりくる回答だと思うのは、基本的に集団で生活をする馬を1頭ずつ分けて管理を始めるので、仲間から離すといった意味合いでBreakと呼ぶようになったというものです。この”Break”を経て競走馬としての訓練(馴致)がスタートする、というわけです。
こうして聞くと、牧場で他の仲間から分けられ徐々に独り立ちして競走馬になっていくことがいかに大変かということが頷けますね。私も親元を離れ一人暮らしを始めたときは寂しかったですから。
この時期の精神面での成長は大きいのですが個体差もあるため、早く独り立ちできる馬はどんどん馴致も進められ、一方でいつまでも仲間を恋しがったりする馬は馴致も丁寧に少しずつ進めて行きます。馬の個性や性格を早く把握し、個々の特性に合った馴致をすることは大変なのですが、この馴致を疎かにすると本格的な調教でやり直しがでてきてしまい、育成期間のロスになってしまうので地道な作業を根気よく行うことが非常に大事なのです。
その難しく大変な作業を、ワラウカドの募集馬については、現在パカパカファームのスタッフが頑張って進めています!
近い将来、ワラウカドの所属馬が栄えあるクラシックの舞台に立てるよう、スタッフ一同これからも精進していきます。ではまた次回の不定期便で。

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